スネ夫問題

我々グラムスという会社に"徳"があるかどうかについて自己評価は意味をなしませんが、幸せなのは周りにスネ夫がいない事です。

ZenFotomatic(ゼンフォトマティック)というたかだか商品画像の白抜きや切り抜き等々の自動加工ツールなんていうネットショップとか商品写真とか"ささげ"とかに関係ない人にはただの地味なサービス提供者の我々が、ユーザーの方にリスペクトしていただけてるなーと感じる事も多く、だからこそ相手のためにもっともっと誠心誠意の努力を尽くしたいと思えるんでしょうね。


そんな時は、自然と関わる人間同士が会社という枠を超えて一つの問題を解決するための一つの強力なチームとなっているんです。


それがオンラインであれオフラインであれ。



ロストしたいワールド

先日あるBtoB事業の社長さんとお話ししてる際に先日のBlogが話題となり、「いや、BtoBでもいるよー」というお話を伺いました。


そう。先日のBlogが思いの外多くの方にご覧いただけたようで、多くの皆様に私なんぞのショボい失敗談にお付き合いいただいた事を思うと恐縮の極みでございます。

一方で、本来私の意図としては餅は餅屋と言いたかっただけなのですが、ほんの数行一例を出しただけのモンスターカスタマー的な部分が大きくトピックになってしまっているようで、皆さんそれぞれご苦労がおありなんだなぁと思う次第であります。


本来高額なブランド品を安売りする事で、顧客層のモラルレベルが圧倒的に下がり、代引きで注文しておいて受け取り拒否とか、電話口でクチャクチャ物を食べながら命令口調で汚い言葉を発して自分勝手なクレームを延々と続けるとか、いやぁ、日本って世界から礼儀正しいとか言われてるけど、こういう人って結構いるんだねというケースに多く接するようになり、対応するスタッフがどんどん病んでいきました。


前述の通りこれはほんの一例に過ぎません。

謙虚と誠実対応をモットーにしていた我々ではありましたが、ガオーガオーと解読不可能な事を仰る方もいらっしゃり、それはもうジュラ紀にでもタイムスリップしたかのような気分でございました。 まさにロストしたいワールドでございます。 


しかしそれもこれも先日の記事にあるように無自覚ながら自ら足を踏み入れた訳で、何事も是責任自分論で考えております。  


無理な安売りやワガママに対する無条件降伏のような、マーケティング的意味合いの強い「お客様第一主義」は、奇妙な世界への入り口なのかもしれません。(タモリ風)


一方でそれをうまく"いなす"事が、BtoCの事業を拡大する一つのポイントでもあるんでしょうか。。


いずれにしても、やはり本質はしっかりと価値をご提供せねばならんという事です。

だからこそ、我々のミスや不備によってご迷惑をおかけしたケースに対しては、偏に反省して心の底からのお詫びと可能な限り誠実にご対応申し上げるというポリシーが強くなった次第です。 


今回は、お時間を割いて前回の駄文をお読みいただいた皆様を中心にモンスター遭遇自慢大会の様相を呈してきましたので、このまま自分が起こしてしまった波に乗って他の例もご披露しようかと考えておったんですが、丘サーファーの私が波どころか調子にのって一面火の海になっても困りますので、自重させていただこうと思います。


はい。という事でモンスターの話は自重する代わりに、スネ夫問題について提議してみたいと思います。

冒頭のBtoB事業会社の社長さん曰く、BtoCの世界ではモンスターカスタマーと言われる類は、BtoBの世界ではスネ夫に当たるのではなかろうかと。



スネ夫とは?

ここで思い出してみましょう。

スネ夫とはどのようなキャラクターだったでしょうか?


ジャイアンは時にのび太の"心の友"にもなるんですがスネ夫は基本そうはなりません。


ジャイアンの名を借り、親の財力を盾に、のび太に偉そうに様々な無理難題をふっかけたりイジメたりするるあの彼ですね。


そこにはのび太はもちろん基本的に他者に対するリスペクトなんて当然ありません。


また往々にしてスネ夫はジャイアンのためではなく、ジャイアンのスネ夫に対する印象を良くするために行動します。他の誰のためでもない、スネ夫自身のためなんです。

勿論のび太の事なんかどうでも良いわけです。

いくら論理的に考えてのび太がジャイアンのためになる何かを持っていて、それをジャイアンに提供しようとしていたとしても、スネ夫に絡む何らかのインセンティブでもない限りスネ夫にとっては本心ではどーでもいいわけです。


しかしよく考えてみていただきたいのは、その行為は当然のび太にはヘイト感情しか生まないという事です。

のび太は誰に対してヘイトな感情を持つのか。もちろんスネ夫に対してもそうですが、そのスネ夫の行動はそのままジャイアングループの印象になります。


つまり、スネ夫は自身の母体であるジャイアンの顔に泥を塗っているのです


そして、スネ夫は心の底ではジャイアンの陰口を吐き、時にジャイアンをも裏切るのです。

相手だけでなく、自身の母体にも唾を吐いているのです。


ジャイアンも、最初からジャイアンだった訳ではありません。

剛田商店で怖い母ちゃんのもと店番という下積みをし、努力によってジャイアンの称号を手にし、ジャイアングループのガキ大将となったわけです。


う〜ん分かり辛くなってきました・・・

例え話にしましょうか。例え話に。


例えば、これを企業で言い換えると大企業の創業者・経営者はそれはもう多くの苦労を重ねて現在の地位を獲得したという事です。そしてそこには以前のBlogで書きましたように多くの感謝を獲得した訳です。


そしてそれは付き合う先の会社も同様です。

そこに大小関係ありません。


自身の属する母体と相手方のパワーバランスを前提にした傲慢な要求やリスペクトを欠いた礼儀のない対応をする事は、社外だけでなく母体の創業者やそこで働く他のメンバーに対してもめちゃくちゃ非礼だという事です。


話をスネ夫に戻すと、まぁスネ夫もスネ夫ですが、のび太に問題がないわけではありません。

「のび太のくせに」と言われるのび太の現状が、スネ夫のようなキャラクターをより膨張させてしまうのであって、スネ夫の意味わからん言い分を論破できる根拠と、彼らの年代の男子では重要な体力を身につける努力が必要で、スネ夫にそう言われるうちはそのレベルだという事でもあるんですよ。

責任自分論でいきましょう、のび太君!


あ、そういえばのび太にはドラえもんという無茶苦茶強力な見返り求めないホンマもんのエンジェルがいたな。。。しかもいつもハンズオン。


まぁドラえもんはマンガですが、現実は残酷なのではなくただの現実です。



飛ぶスネ夫、あとを濁す

そして、そんなスネ夫は後を濁して飛んでいく事もあるのです。


まぁスネ夫の完全な勘違いによる自己評価によってジャイアングループから飛び立つと言うなら自己満足な話なんで好きにすればいいんですが、最悪な場合はスネ夫自身の立場が悪くなったときです。



そしてそんな時スネ夫はジャイアングループの他のメンバーにジャイアンがいかにジャイアンか(悪い意味で)、歌がただの騒音とか、ある事なら百歩譲ってよいとしても時に無い事まで撒き散らしてグループ内に火種を残して飛んでいく事もあるそうです。


やっぱ得ちゃうわ、徳やわ

いくら技術が進化しても、社会は人によって、また人の繋がりによって成り立っています。

そして思ったより社会は小さい。業界も小さい。

いつどこで誰が誰と繋がっていてそれが過去の自分とどうつながるか、わかりませんからね〜。


特に村八分文化の色濃く残る日本では、なかなかリカバリー難しいです。


ドラえもんでもたまにありますよね。

最後にスネ夫がオチになって終わる話。


大事なのは得を獲得する事ではありません。徳を集める事だと様々な場面で思い知らされる毎日です。

そしてそのためには、いかなる場合、いかなる相手にもリスペクト、礼儀は必要ですねー。



何より、そんなスネ夫に遭遇せずに、日々問題解決の本質のみ追求できる我々グラムス ZenFotomaticチームは本当に幸せであります。


ありがとうございます。ありがとうございます。

ZenFotomatic Blog

全自動画像加工クラウドサービスZenFotomaticを運営するグラムス株式会社公式ブログです。

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